平成30年度後期分の学科授業改善アンケートの集計結果を分析し,その改善対策をまとめましたので,報告いたします.自由意見につきましては下記のリンクからご覧いただけます.(参考:機械工学科の教育改善について)
1.学科としての教育改善の報告
(1)アンケート分析結果
- 平成30年度後期の授業改善アンケートの評価より,問題は無く,学生の満足度が高いことが確認された.
(2)アンケート公開方法
例年通り,機械工学科のHPに本報告結果と自由意見の回答を掲載する.
(3)学科の教育改善検討会議の概要報告
- 講義科目にTAを導入したことによる学生の理解度が向上,および実習科目に新たにTAを導入(事前に担当課題の講習を実施)することにより教育効果が向上した旨の報告があった.
- 演習内容を個別添削することにより基礎のレベルの底上げができ,理解力の確認を行う中間試験で点数の開きが小さくなった旨の報告があった.
- 工業力学(1), (2)については習熟度別クラス分けを行っているが次年度よりクラス分け後の講義回数を増やすこととなった.
- 製図実習室の講義時間外の使用の要望があったが機材の管理の観点から対応が難しいため,携帯型のドラフターの紹介を進めることとなった.
(4)2021年度以降の学科科目の構成について
- 過去に科目のスリム化を大きく実施したため,学科開講科目は最小限度に抑えられており,積極的な科目の削減に対する提案は少なかった.逆に入試形態の多様化から機械工学に必須であるはずの物理の力学分野を高校時代にあまり学習してこなかった学生が増えてきており,科目数の削減によるサポート不足の危険の声があった.
- 2年生後期前半の留学生の対応として,後期前半の1年生および2年生の必修科目の移動を行った.1年生後期に開講していた工業力学(2)については前期後半へ,また2年生後期に開講していた設計科目については,前期の設計科目と科目内容を調整し,通年分の量を3クォーター分の内容に見直すこととした.
2. 工学部教務委員会への提案
(1)共通問題の指摘
- ものつくり支援センターの新規職員の採用が難しいため, 機械系の学科では工学部の教育理念である“理論と実践” のための実習科目を開講することに危機感を感じている
(2)改善案の提案
- ものつくり支援センターの新規職員の雇用では, 工作技術を持った技術者を探しているため, その専門性を考慮した採用を検討してほしい.