日本経済・産業界を支えるグローバルな技術者を育成
技術者にとって最も大切なのは問題を発見し,それを解決する能力.そしてその力を適切な言葉で相手に伝えることのできる能力です.機械工学科では,日本語で論理的に物事を考え,記述し,発言できる能力はもちろん,国際社会で活躍できるようにグローバルなコミュニケーション力を強化.また,実験・実習・卒業研究などさまざまな体験学習を通じて,あらゆるプロセスにおける力学と設計科学に基づいた工学的デザイン力を養い,知力,技術力,専門力に加えて豊かな人間力を備える理想的な技術者育成を目指します.
学びの特色
創成工学を重視した教育体系,卒業後の選択肢も多様
- 広範囲にわたる機械工学の専門分野を,段階的かつ体系的に修得できるよう工夫しています.
- 社会に出たとき必要とされる創造力や開発力,技術的な感性を自然に養えるよう,実験・実習・工場見学など体験的・実践的な「創成工学」を重視しています.
- 卒業後の選択肢が,自動車・産業機械・精密機器業界など多岐にわたり,かつ,就職に有利であるようにと,経済・産業界から高く評価されている研究室を数多く設置しています.
他大学機械系学科との共通点と相違点
- 【共通点】機械系技術者が必ず修得すべき,機械工学の基礎4力学(材料力学,流体力学,機械力学,熱力学),機械材料学,材料加工学,機械製図,機械要素のすべてが学べるようにカリキュラムが設計されています.加えて,電気回路や制御工学などについても学ぶ機会が与えられています.
- 【相違点その1】機械工学の基礎となる工業力学(1)および工業力学(2)(いずれも1年次対象必修科目)において,高校の授業から大学の授業へのスムーズな学習の移行を支援するとともに,習熟度別クラスを同時間帯に設けることで力学に対して理解が不十分な学生に対するフォローアップを行なっています.
- 【相違点その2】機械工学の専門のうち,設計の基礎となる材料力学と機械材料学を1年次後期に配当しているので(配当科目名は材料力学(1)および基礎材料学),一足早く機械工学の専門に触れられるチャンスがあり,学生が自身の将来像をより具体的にイメージすることができます.
- 【相違点その3】最先端のコンピュータを使った授業を取り入れながらも,手書きによる機械製図の実習など,武蔵工業大学時代から続く新旧織り交ぜた教育システムにより,ソフトウェアの使い方に留まらない,本当の意味での機械系技術者としての実力を身につけることができます.
研究室
本学機械工学科では,機械工学で学ぶ内容を大きく6分野に分類し,これらの分野を基本に教育・研究を行っています.機械工学科の6研究室は,将来の基盤技術や応用技術に関する研究開発を推進しています.
研究室 | 主な科目分野 |
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内燃機関工学研究室 | 熱力学 |
機械力学研究室 | 機械力学 |
材料力学研究室 | 材料力学 |
流体工学研究室 | 流体力学 |
機械材料研究室 | 材料学 |
表面加工研究室 | 加工学 |
学びの体系
基礎から最先端分野まで,総合的に学ぶ
機械工学は,力学と設計科学から構成される学問であり,工学の基礎となる数学や自然科学などの科目から,機械力学,熱力学,流体力学,材料力学,材料学,加工学など専門科目へ移行するとともに,ロボット工学や航空宇宙工学など最先端分野も学びます.
工学の基礎となる科目(1年次) | |||
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微分積分学,線形代数学,物理学,物理学実験,工学リテラシー, 機械工学セミナー,工業力学,基礎設計製図,機械工作実習 など |
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機械工学の基礎となる科目(2・3年次) | |||
機械工学の 総合的基礎 |
ものづくりの 総合的基礎 |
専門性を高める科目 | 創成科目 |
材料力学 機械力学 流れ学 熱力学 |
基礎材料学 材料加工学 機械要素 |
応力解析学 振動工学 流体工学 伝熱工学 材料工学 制御工学 など |
機械工学実験 機械設計製図 創成設計演習 事例研究 など |
関連科目 | 集大成の科目(4年次) | ||
ロボット工学,航空宇宙工学, 原子力工学,知的財産 など |
卒業研究 |
工学基礎科目・体験学習
専門科目を学ぶための基礎力とエンジニアの素養を育成します.また,1年次から機械工学を学ぶために必要となる基礎科目を学びます.
- 工学リテラシー
工学を学ぶ上で必要となる,数値や単位,数式,グラフの描き方などの基礎を学びます.
- 機械工学セミナー
機械工学科における学習内容を体系的に分類し,学習の目的を明確に位置付けます.
- 基礎設計製図
機械を創造する設計法と,それを具体化する技術者の言葉である製図の基礎を学びます.
- 機械工作実習
「ものづくり」に必要な機械加工法の実習を行い,設計に必要なセンスを磨きます.
学科専門科目
主に2年次で材料力学・機械力学および熱・流体工学の分野において,機械工学の4力学の基礎を,また,材料学と加工学の分野において「ものづくり」の基礎を学びます.さらに3年次からは,各分野のより高度な専門領域を学び,電気・電子,制御工学や卒業研究と合わせて,エンジニアリングのセンスを磨きます.
- 材料力学・機械力学分野
機械の構造設計法や,機械の運動力学について学びます.機械設計に必要不可欠な学問です.
主な科目:材料力学 (1),機械力学 (1)
- 熱・流体工学分野
熱エネルギーの基本法則や流体(水や空気など)の運動理論について学びます.
主な科目:流れ学 (1),熱力学 (1)
- 材料学・加工学分野
「機械」を構成する各種機械材料の特性(材料強度など)や「ものづくり」を実現するための各種加工法,機械要素設計法について学びます.
主な科目:基礎材料学,材料加工学 (1),機械要素 (1)
外国語科目
英語で用いる基礎的な表現や,専門用語を専門科目の講義内容と関連づけて学習し,実践的な技術英語の基礎を身につけます.
卒業後の進路
就職
活躍できるステージは,一般企業はもちろん,教育機関・団体や,官公庁,自治体など.基礎研究分野や,機械(製品)設計・製造,機構・実装設計,制御技術設計,生産技術,生産管理,マネジメント,コンサルティングなど,さまざまな職種で実力を発揮できます.
進学
大学院については,機械工学専攻の紹介ページ 【専攻】学びの内容 からご覧いただけます.
卒業生たちの主な活躍の場
主な就職先や卒業予定者の進路決定状況は 取り組み | 卒業・修了予定者 進路決定状況 からご覧いただけます.
卒業生たちの主な就職先の業種 | 割合[%] |
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輸送用機械器具製造業 | 41 |
一般機械器具製造業 | 14 |
電気機械器具・電子部品・デバイス製造業 | 10 |
その他 | 35 |