専門分野の紹介
本学大学院機械専攻(機械工学領域)の専攻分野には,伝統的4力学である材料力学,機械力学,内燃機関工学(熱力学),流体工学(流体力学)を核として,本専攻の特色である機械材料学,精密加工学の計6学科目があります.各学科目の研究テーマは修士,博士後期両課程を通して現在の社会で求められている問題解決に通ずるものが多く,各学科目を担当する研究室では将来の基盤技術や応用技術に関する研究開発を推進しています.
学科目と研究室の対応表
学科目 | 研究室 |
---|---|
内燃機関工学 Internal Combustion Engines |
内燃機関工学研究室 |
機械力学 Machine Dynamics |
機械力学研究室 |
材料力学 Elastic Analysis and Strength of Materials |
材料力学研究室 |
流体工学 Fluid Mechanics |
流体工学研究室 |
機械材料学 Engineering Materials |
機械材料研究室 |
精密加工学 Precision Machining |
表面加工研究室 |
教育目標と身につく素養
修士課程1年次で,基礎的な共通科目と研究に関連する専門科目が習得できます.共通科目では,数学,物理学,技術英語演習,インターンシップなどがあるほか,本専攻では1年次に研究テーマのプレゼンテーション・コンペティションを授業とは別に学生全員に実施しています.
修士課程1年次での授業科目の選択は,研究テーマに関する授業科目を主に選択する場合と,社会に出てからの仕事を考慮して幅広く選択する場合とがあります.修士論文コースは前者の場合,特定課題コースは後者の場合に多い傾向にあります.いずれの場合も,社会での仕事に必要な技術的英語力や経営学的素養などは1年次の共通科目の授業内容となっています.さらに,専門科目などの授業で輪講形式の場合はプレゼンテーション,問題演習,教習など各々で修得するべき能力の養成の場となります.また,本専攻では高校(工業)と中学(技術)の教育職員免許状(専修免許状)が習得できます.
博士後期課程では,専門性を高め,研究成果(審査のある研究論文数)を上げることが目標となります.この場合,文献検索等によって論文テーマの独創性を見極め,自分の研究成果の評価を学会発表等を通して問うことが重要になります.
修了後の進路
本専攻修了生のほとんどが修士論文コースを選択していますが,修了後の就職業種先は多岐にわたります.職種として研究職および開発職は,修士課程修了者ならびに博士後期課程修了者が望まれる傾向が強く,就職先は大学,研究所をはじめ公務員,企業では専門性の高い部署への配属が高い傾向にあります.一方で,製造現場や営業への就職も少なくありません.また,他にも国家公務員や地方公務員も就職先の対象となっています.
総じて,論文を完成することは研究を自分なりにまとめるプロセスとその内容を周囲に発表・伝達する総合能力を身に付けることになり,この能力が社会人となったとき,就職先,あるいは配属先によらずに専門性又は実用性の高い研究成果として求められています.主な就職先や修了予定者の進路決定状況は 取り組み | 卒業・修了予定者 進路決定状況 からご覧いただけます.